知っ得情報・豆知識


≪その-4≫

東洋医学と関係用語の解説
1 東洋医学
数十年前から市民権を得ていると思われるこの言葉は、誰も知らない人がいないほどではないでしょうか? しかし、実際のところほとんどの人が良くわからないというのが本当ではありませんか? せいぜい、鍼灸あん摩のこと? と答えるぐらいだと思います。
そこで、このコーナーでは少しでも一般の方々にご理解いただけるよう、ご説明していきますのでお付き合いください。


さて、現代科学の存在する以前より、長い年月をかけて幾多の人体を通して実験された膨大なデータが集積された結果が、東洋医術→東洋医学へと学術が理論体系化された、合理的で無理無駄のない科学的データの宝庫といえるものが東洋医学というものです。
しかし、明治時代以降は、漢方薬を使わない鍼灸あん摩施術のみによる医業として現在に至りました。

 

2 漢方医学
漢方医学いう呼び方がありますが、ご存知の方も多いと思います。これは、現代では、特に漢方薬の分野で使われている呼称であります。明治時代以前は、漢方医といわれる方が鍼灸あん摩漢方薬を用いた医業を行っていました。

時代劇などでは、「薬師(くすし)」などの立場で登場したりします。日本の時代劇では、あまり鍼灸師がテレビ画面に出てこないのはさびしいですね・・・。韓国ドラマにはいましたね!

それから、江戸時代後期から幕末にかけては、蘭学を学び先駆的な外科医術を行う優秀な漢方医も現れるようにわれるようになりました。

 

3 中医学
中医学という分野もあります。これは、中国から約1500年前に日本に伝来した漢方医学の源流でもあり、現代中国ではこの医学体系において、漢方薬・鍼灸・あん摩を行っています。

日本国内にも、この流派の方々もあり、いわゆる中国針を用いていると思われます。
その契機になった出来事があります。

昭和47年ごろ、当時のニクソン米大統領が初の中国公式訪問の際に同行した、ニューヨークタイムス紙記者が現地で急性盲腸炎になり、中国式針麻酔による外科手術を受けて驚き、それを全世界に向けて打電したのでした。これが日本国内でもマスコミが大きく取り上げ国内の既存治療業者が、中国針を使い始めたということがありました。

東洋医学が一躍脚光を浴びるようになり、世情も高度成長の波に押され、次々に患者も押し

寄せてくれたということでした。

 

4 現代の鍼灸事情
現在の日本式の鍼灸術においては、特にも明治以降から昭和初期に至り、時の先人が鍼灸の学術のみに特化した理論体系を再構築した「経絡治療」方式を打ち立て、さらに「脈診流鍼灸術」へと日本独自の進化と発展を見せています。

科学的鍼灸の立場の研究も活発化し、鍼灸大学も複数設置されるようになりました。また、最近のテレビ番組でも、東洋医学・鍼灸・ツボ・漢方薬等々の取り上げる頻度が急増しています。

昭和22年、GHQの占領政策により、鍼灸あん摩の禁止令が出されたものの、やはりこれも時の全国の先人達の団結した運動により撤回させたという歴史があります。

そのアメリカにおいて、今では、6年生の鍼灸大学が作られるようになり、中国、日本の鍼灸術を学びつつ研究が進められ、現代医療システムの中に組み入れようとする動きが顕在化している時代となりました。


≪その-3≫

お塩の話

健康のためにお塩を摂り入れましょうというお話です。

にわかには受け入れがたいとは思いますが、下記のファイルをダウンロードしていただき、

お読みいただけましたら幸いです。

   ↓  ↓  ↓

ダウンロード
お塩の話-毎日の養生法-2018.12.18.pdf
PDFファイル 153.8 KB
ダウンロード
塩を悪者にする現代文明-2018.12.18.pdf
PDFファイル 182.2 KB

≪その-2≫

食べ物の『陰陽』とは?
  ここでは、『陰陽』についてご紹介しましょう。
 『陰性の食べ物』とは、身体を冷やす作用のある食べ物。
 『陽性の食べ物』とは、身体を温める作用の食べ物です。
 五行説よりも覚えやすいのでぜひ私生活に活用して頂きたいと思います。
 

 日頃から『陽性の食べ物』を食べることによって、万病の元といわれる『冷え性』などを改することが出来ます。ただ、陽性の食べ物でも身体に悪いものもあり、陰性の食べ物でもべてもいいものがあることもポイントです。

 『陰性』と『陽性』の間の食品もあります。その『中性』の食品は、玄米・かぼちゃ、ごま、りんご、イチゴ、さつまいも、コンニャクなどです。
 陰性食品を食べすぎては、陰性体質過多になりますし、陽性食品を食べ過ぎては、陽性

質過多になります。 陽性体質に傾きすぎると、血液が濃い状態ですので、高血圧、不眠症、

ヒステリーになり易くなるといわれています。
 冷え症の方は、できるだけ陰性食品を避け、陽性と中性食品を摂るように心がけるとよいよ
うです。陰性といわれる生野菜は、ゆでたり、炒めたりと熱を加えることで、体を冷えにくくすることができます。

 

 地面を基準にすると、地表に生育する葉物野菜は「陰性」で、地下に生育する根菜類などは「陽性」ということになります。夏に収穫される野菜は水分も多く、食べると体を冷やす作用があり「陰性」、冬の野菜は根ものですから、体を温めるので「陽性」となります。

 それでも、葉物野菜も火を通し加熱することで「陽性」となり、温野菜として食べることで冷えを予防することができます。

 

さらに詳しいことは、下記PDFファイルをご覧ください。

  ↓  ↓  ↓

ダウンロード
食物の陰陽表.pdf
PDFファイル 887.8 KB

≪その-1≫

 東洋医学的な養生法

 

春から冬にかけての養生法をお伝えしています

今の季節の過ごし方が、次の季節の体調に直結します

平素から、3か月後を想定した健康つくりを心掛けましょう!

逆説ですが、今の不調は、3~6か月前の無理や不摂生が影響しています

一度振り返り、生活習慣を点検してみてはいかがでしょうか?

 

< 春の養生法 >

 

 冬の間に隠れていたもの全てが芽を出し活動的になり始める時期です。

人体の陽気(体を守り、活動力を出す気)が多くなる時期であり「日の入りと共に寝て、日の出と共に起きる事だ」とされています。

心身共に伸び伸びと、活動的な気持ちになる時期です。

春の気に逆らい静かに沈んだ状態でいると病気になる。

木の芽どきになると神経痛・皮膚病・だるい・のぼせる・眠れない等という人がいますが、適当に運動をして陽気を発動させると治ることが多い。

 

< 夏の養生法 >

 

草木が成長し、万物が茂り、花咲き乱れ、陽気が最高になる時期です。

この時期は「太陽が沈むと寝て、日の出と共に起きる。

日中が長いが怠けてはいけない。

適当に運動し、一日一回は発汗するように心がける」。

気分的にも発散するような気持ちでいると良い。

陽気を発散しないでいると病気になる。

夏は心臓に熱がこもり、心臓が悪くなりやすい時期です。

陽気を発散しないと身体全体が熱く感じだし、冷房や冷飲を好むようになり、これを夏中続けると必ず下痢をします。

 

< 秋の養生法 >

 

万物が実を結ぶ時で、全てが引き締まり収納される時期です。

陽気が体内深く収納される時期です。

この時期は早く寝て鶏と共に起きる。

あれもこれもやりたいなどとイライラして活動的になってはいけない。

活動しすぎて陽気を発散すると肺が弱って冬になって下痢をする。

肺は秋によく働く。大気自然からの原気(陽気や陰気の元となるもの)を吸収し、冬に備える時期。

秋に発散し過ぎると皮毛の陽気が減少し、背部が凝り易くなる。

 

< 冬の養生法 >

 

万物が静かに沈み消極的になる時期です。全てが収納され貯蓄する時期で決して発散してはいけない。

この時期は早く寝て、遅く起きる。

陽気が深く貯蔵されている為に心身共に活動的になってはいけない。

運動をして発汗するなどは駄目である。

この時期に発汗したり、酒などで一時的に陽気が増すような事をすると、この反動で体が冷えたり、腎臓が悪くなる。

冬の時期に無理をすると春になっても陽気が発動せず、必ず手足がだるくなります。鼻血を出す人もいます。


あなたの安心と健康が私の願いです 

                  

-はまなす鍼灸治療院-